歯ぎしりの原因にもいろいろありますので、まず正確な診断が必要です。そしてはっきりした治療法がなされるためには、いろいろ詳しい検査が必要です。治療に当たっては家族の理解と協力も必要となるでしょう。治療法としては、たいへんむずかしいのですが、日常のストレスを発散させるためにスポーツをしたり、散歩したり、気分転換をはかるといいと思います。それから精神面から、寝る前に「私は歯ぎしりはしない」と繰り返し言う自己暗示も効果があると思います。局所的治療としては、入れ歯のような形をしたナイトガードを歯の上にはめ、どこでもまんべんなく噛めるようにします。しかも下顎がスムーズに動き噛みしめても音が出ないようにします。
1~3ヶ月間経過観察で、精神的なものか、噛み合わせに原因があるのかなど、詳しく検討します。やはり長い間の観察が必要であり、人によっては他科と連携しながら治療に当たってゆくことも必要でしょう。